NWOBHMバンドが'82年にリリースした4thアルバムのオフィシャル再発盤。ボーナス・トラック4曲収録。John Sykesが抜けNew Wave畑のFred Purserが加入した事によりサウンドもハード・ポップ路線に大きく変化し当時ファンを困惑させたアルバムですが、外部ソングライターを数多く起用した事により曲の質は実に素晴らしいものになっています。DEF LEPPARDの3rd「PYROMANIA」がアメリカをはじめ全世界で成功した事の影響で当時本作のようにポップに走ったバンドが次から次へと出てきました。しかしながらどのバンドもDEF LEPPARDのようにはいかず自然消滅への道をたどる事になります。更にポップに走った事により古いファンからも見放されていくという取り返しの付かない事になってしまいました。ただ個人的はヘヴィ・メタルだろうがハード・ポップだろうが良いものは無条件で受け入れていたので極上ハード・ポップ・チューンが詰まった本作は当時大好きでした。さすがに最初は戸惑いましたけどね。一つのハード・ポップ作品として捉えれば実に質の高いアルバムです。ちなみにシングル・カットされた”Love Potion Number 9”のみJohn Sykesが参加しています。イギリス盤。